【第11回目】学歴、資格は関係なし 経営コンサルタントはグローバルな視点、勉強が必要です

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【第11回目】学歴、資格は関係なし 経営コンサルタントはグローバルな視点、勉強が必要です

コラム

2018/04/14 【第11回目】学歴、資格は関係なし 経営コンサルタントはグローバルな視点、勉強が必要です

今日は春らしい清々しいおてんきですね。
日課の朝の散歩で山道を歩いたら、かなり汗をかきましたが。。。

 

 

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前回に続き、【第11回目】の『中小企業様に読んでいただきたい秘密の経営手法』を『おやじギャグ』を交えて、連載でご紹介します。

 

<第11回目>

 

またあるとき、RDセンターのセンター長が変わりました。日本人でアメリカ本社採用の30代後半くらいの人でしたが、センター長が変わるとともに、各部所の部長さんレベルの人たちもコロッと変わってしまいました。アメリカの大統領が変われば、政府の要員が全部入れ替わるのと同じようなものでしょうか?

これはわたくし事ですが、ある日、その日に終わる予定の自分の仕事が長引き、こっそり残業していると、それを先輩に見とがめられ、

「残業なんてとんでもない!! その日にやるつもりの仕事はその日のうちに絶対に終われるように最初にしっかり予定をたてて効率的にやらんかい!!

とひどく叱られました。こういうことは何度かありました。

この会社で10年ほど働きましたが、自分からこういうことをやりたいと積極的に申し出れば、実行するための援助(外部や内部講習、社内の専門家への橋渡し等)は積極的に行ってくれました。

こういった勉強や自己啓発[1]を通じて能力を発揮し成果を出せば、どんどん昇級できましたが、成果を出せなかったり、失敗した場合はそのままか降級です。

 

その後家庭の事情もあり、日本系企業に転職しました。

職場に配属された初日にわたしが一番びっくりしたことがなんだかわかりますか?

それは、部長さんがみんなと一緒のフロアで机を並べて仕事をしていることです。そんなの当たり前でしょ!! と思われるかもしれませんが、外資系の企業では、部長さんレベルになると個室を持ち、数人のスタッフや専用秘書がいる部長室が設置されています。平社員では部長さんと普段ほとんど顔を合わすことも直接話をすることもなく、天から命令が下りてくるという感じでした。

また、しばらく仕事をして感じた外資系企業との違いは、みなさんがどうもダラダラ(失礼な表現ですが)と定時も残業の区別もなく働いている姿です。外資系の企業では限られた時間内でいかに効率良く自分の職域で規定された使命(業務マニュアルに規定されている通りに)を果たすかが重要視されました。

でも、2,3年も経つうちにこういった雰囲気にもすっかり慣れてしまいました。

というのは、居心地が非常に良かったからです。もちろん仕事は厳しかったですが、この会社は特に人と人との繋がりや和を大切にし、従業員がチャレンジするチャンスやみんなが成長する場や環境を作ることを重要視していました。また、企業が今後やろうとしている施策や方向性を従業員に詳細に説明し、みんなの意見を反映することも怠りませんでした。さらに、従業員の自主的な企画や参加による近所の清掃や公開イベントや社会貢献にも積極的に補助していました。つまりこの会社の従業員であることが自分自身の誇りになるような工夫が色々ありました。

わたくし事ですが、この企業では部品調達のために、国内、海外を問わず主に中小企業さんの品質管理から始まり、生産管理、経営改善に至るご指導を延数百社に渡り行わせていただきました。最後の20年近くは、主に海外(中国、韓国、台湾始めASEAN

各国)の日系・現地企業さんのご指導をさせていただきました。

大変な苦労や試行錯誤をしましたが、これらの経験が欧米型や日本型経営の違いや日本型経営の良いところを知るきっかけとなり、今の経営コンサルタントという仕事の基盤になっています。

日本型経営と欧米型経営をザクッと比較すると下図のようになると思います。

 

 

  日本型経営 欧米型経営
企業の

存在意義

どちらかというと従業員の為の会社という意識が強い 企業価値を上げる(株価を上げる)ことこそ経営者の最大の責任であると考える
経営手法 合議制・ボトムアップなどで慎重さを重視する 経営や判断でもスピードを重視する
雇用慣行 終身雇用・年功序列的な雇用慣行 短期雇用・実力主義的な雇用慣行
従業員の

処遇

昇給、昇格等で年功序列的な手厚い処遇 成果を挙げれば昇格、昇給、年棒、待遇面で優遇、成果がでなければ降格、降級、解雇
株主への

配慮

重点的には配慮しない 株主への配当を多く支払う事と株価を上げることが至上命題
従業員の

考え方

終身雇用を前提に企業に誠心誠意つくす キャリアアップの為に良い条件の企業に積極的かつ前向きに転職
その他 「過程重視」 「結果重視」
「集団主義」 「個人主義」
「安定重視」 「挑戦重視」

 

 

さて社長さんやみなさんはどちらの企業のやり方で経営したいですか、働きたいですか?

社長さんにすれば欧米型企業のように、その企業に貢献した従業員を重宝するというのも企業の業績アップには重要なことであり、こちらがいいと考えるかもしれませんね。

従業員さんの側から考えるとどうでしょうか?

 

 

[1]自己啓発(じこけいはつ)とは、自己を人間としてより高い段階へ上昇させようとする行為である。「より高い能力」「より大きい成功」「より充実した生き方」「より優れた人格」などの獲得を目指す

[2] ASEAN(東南アジア諸国連合)は、東南アジア10か国(ブルネイ、インドネシア、カンボジア、ラオス、ミャンマー、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)の経済・社会・政治・安全保障・文化に関する地域協力機構。本部所在地はインドネシアの首都ジャカルタ。

 

 

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