<経営コンサルタントが送る 経営講座③>:IEをご存知ですか?

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<経営コンサルタントが送る 経営講座③>:IEをご存知ですか?

コラム

2018/08/04 <経営コンサルタントが送る 経営講座③>:IEをご存知ですか?

弊社では、各種セミナーをお届けしています。是非、ご連絡ください。

 

毎日毎日めちゃくちゃ暑い日が続きますが皆さんお元気ですか!!!

 

 

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今回は、IEについての講座です。

 

 

IE(インダストリアルエンジニアリング)とは

工場内の「工程」や「作業」を分析する手法です。

IE」とは、「Industrial Engineering」(インダストリアルエンジニアリング)の略です。

日本語では、「生産工学」などと呼ばれています。

  • IE」は、無駄のない最善の方法を作り出すための手法です。
  • 「生産性向上」と「原価低減」をおこなうことができます。

【IE活動とは

顧客の求めている「品質・性能」の製品を、もっとも「安いコスト」で、所定の「納期」

 作るために、

「工程」「作業」「運搬」「レイアウト」「設備」「治工具」「管理手続き」などについて

「流れ」「順序」「方法」「配置」や「能率」のデータをIE手法を用いて、科学的に把握、

  分析し

「能率向上の原則」、「5W2H法」(5W1HHowMuchを加えた)などによって、「ロス」や

 「無駄」を見つけたり、「改善策」を検討し、多くの衆知を結集して「能率の維持・向上」 

 や「改善」に組織的に取り組む活動のこと。

 

 

IE手法を使用するメリット

IE手法」を使用するメリットは次のようなことがあります。

  • 分析手順さえ間違えなければ、誰でも「同じ結果」が得られます。
  • 事実を「定量的」に分析することができるので検討が加えやすい。
  • 「記号化」「図表化」することにより共通の言葉で検討ができます。


IE手法を使うときに注意すること

IE手法を使うときに注意することは次のようなことです。

  • 「客観的」であること
  • 「定量的」にみること。問題を定量化します。
  • 「事実」をありのまま分析します。
  • 「記号化」「図表化」「グラフ化」すること。
  • 「系統的」に分析すること

 

■5.IE手法の種類 
IE手法には次のような種類があります。

 

分析の項目 説明 IE手法
時間研究 機械、作業者を時間で分析する手法です。 ・ストップウォッチ法 PTS
・統計的標準 ・標準時間資料法
工程分析 「工程」を分析する手法です。 ・単純工程分析 ・作業者工程分析
・製品工程分析 ・フローダイアグラム
動作分析 作業者の「動作」を分析する手法です。 ・微動作分析
連合作業分析 一つの作業を、複数の人や機械を使っておこなう「組作業」において、最良のバランスがとれるような編成をするために、作業者の時間の「相互関係」を分析する手法です。 MMチャート
ライン編成分析 作業者の「作業配分」の分析手法です。 ・ピッチダイアグラム
稼働分析 機械の「稼働率」や人の「作業割合」などを分析する手法です。 ・連続観測法
・ワークサンプリング
マテハン
(
運搬管理)
「移動」や「運搬」を分析する手法です。 ・運搬工程分析 ・運搬活性分析
レイアウト 機械、人の配置や物の流れなどの「レイアウト」を分析する手法です。 ・フロムツーチャート
・アクティビティ関連図
ビデオ撮り 機械や作業者をビデオで撮影して分析します。

 

 

■工程分析とは 
「工程分析」とは、材料が製品になるまでの「工程」を「分析」することです。

「加工」や「検査」の過程を「工程分析記号」を使って図表化してゆきます。

具体的には、各工程の「作業内容」「使用機械」「治工具」「所要時間」「運搬距離」などを調査、記録します。分析するためには、「工程分析記号」を使用します。

 

■工程分析の目的

製品工程分析は、主として生産期間の短縮を目的として行われ、ライン編成やレイアウト改善などでは不可欠な手法です。

一方、作業者工程分析は作業のムダ排除や少人化の改善などで使われます。

組立てラインの工程を逐一言葉で説明するより、このように記号を使ってフローチャートにすれば、だれでも理解しやすくなり、改善を進めるときにはとても便利なツールになります。 

 

分析する場合の注意点

(1)途中で分析対象を変更しないこと

 分析の目的さえしっかり押えてあれば間違えることはありませんが、分析をすることが目的になっているとこのような混乱を起こします。

(2)区分の大きさを予め決めておくこと

 作業の性質から考えて、どの区分に含めるべきか判断に悩むような作業の取り扱いを決めておきます。例えば、運搬前後に現れる荷造りなどを分けて記録するか、運搬の中に括ってしまうかです。 

(3)必ず事実を確認して記録すること

 あるべき姿や標準類に書かれてあることを記録したら分析にはなりません。また、現場の人に聞いた情報でも、事実確認を怠ってはいけません。

 

 

(4)目的に応じた情報収集を行う

 参考書に載っている例を見ると、記号の横に事細かい補足データが整然と書かれてあるので、これをまねてきれいに書こうとしがちですが、やりすぎると、途中で分析目的が見失われてしまいます。目的を踏まえた最低限の情報で十分です。

(5)初めからきれいにまとめようとしないこと

 分析はあくまで分析です。ノートになぐり書きの分析表でも、目的に合っていれば良いのです。きれいにまとめるのは、報告とか発表の際に必要と思ったらやってください

 

 

(6)必ず総括表を作成して考察をする

 分析のやりっ放しが一番いけません。工程分析表を清書するようなヒマがあったら、すぐに総括表を作成して考察を加えてください。この方がよっぽど大事です。

 左の例を見れば、やたらに運搬回数が多く、停滞時間もバカにできないことがよくわかります。これらのムダの削減で相当の生産性向上が見込めます。

(7)一度の分析だけで終わりにしないこと

 同じラインでも、人員配置やレイアウト変更、新規設備の導入などのタイミングで、チェックし直してみると、新しい改善点が見つかります。1回やったから良いというものではありません。

 

 

■工程分析を基にした改善の考え方

(1)付加価値を生んでいる割合を大きくする

 4つの要素の中で実際に付加価値を生んでいるのは加工だけです。残りの3つは削減すべきムダな要素ですから、いかにしてこれらをゼロにするかを考えなければいけません。ただし、検査は品質保証上の理由でやむを得ず行わなければならない場合があります。したがって、最初に取り組まなければいけないのは、まず、運搬と停滞を必要最小限までいかに削減するかということです。

 改善の優先順位を示すと下のようになります。

 

 

(2)ECRSの原則を使って問題解決を進める

 改善の定石として知られているものがECRSです。

 ナ:ナクス作戦(Eliminate削除)・・・ まず、なくせないか?を考える。

 ナ:ナガラ作戦(Combine結合)・・・結合できないか?連続してできないか?   

                      まとめられないか?

 ト:トリカエ作戦(Rearrange再編成)・・・交換できないか?作り変えられな

                         いか?  視点を変える。

 ヤ:ヤサシク作戦(Simplify簡素化)・・・簡単にできないか?治具にできない

                         か?

 

■稼働率と余裕率

稼働率は、作業者に与えられた工数に対して、付加価値を生む作業に使われた工数がどのくらいあるかを示す指標です。もちろん高い方が望ましいのは言うまでもありません。 一般には次のような就業工数に対する実際工数の比で表します。

                実際工数
 総合稼働率 = ――――― × 100〔
                就業工数

ところが、実際工数は作業日報などで把握するので、その中には手待ちや作業遅れのほか、機械トラブル、不良手直しなどのロス工数も含まれている可能性があります。この中身が見えないと、単純に稼働率が高いと喜んでいるわけにはいきません。
そこで、改善活動を行う場合などでは、
もっと詳細に工数の中身を分類して稼働率を調査します。

実際に工場で行われていることを分類してみると・・・

 

この円グラフ全体を就業工数とすると、青い部分が稼働している工数で、それ以外はロス工数や除外工数と呼ばれる部分です。つまり、全体に対する青い部分の割合が 稼働率、それ以外の部分の割合が 余裕率 ということです。

 

 

稼働分析としてよく使われるのが、ワークサンプリングと連続観測法の2つの方法です。

■ワークサンプリングは、統計のサンプリング(抜取り)の考え方を応用した方法です。あらかじめ観測時刻を設定し作業内容をリストアップしておき、その時刻に観測対象が何をしているかをチェックして記録します。瞬間観測法とも言います。

 ◇長所

 ・他の仕事をしながら観測することが可能です。

 ・一度に多くの観測対象を扱うことができます。

 ◇短所

 ・サンプル数が少ないとデータが信頼できないため、観測目的によっては数日を要する 

  こともあります。

■連続観測法は、観測対象に密着して、作業の流れと時間を逐一観測して記録する方法です。流れを見たままあるがままに捉えるので、生活研究、行動調査とも呼ばれます。

 ◇長所

  ・作業の詳細が観測できて、問題点の把握も容易です。

 ◇短所

  ・1日つき切りで観測しなければなりません。

   →このため、現在はVTRを活用するのが一般的です。

 

 

調査対象の職場で行われている作業を洗い出し、下のような作業分類を参考にして層別を行います。調査中に戸惑うことがないように作業の定義付けを十分に行って、調査の目的に応じて調査項目を決めます。

 

観測結果をEXCELシートに整理して総括表を作ります。

パレート図を作って問題を見つけやすくします。

観測中に気付いた問題点や作業者工程分析の結果も一緒にまとめて、問題点一覧表を作ります。

優先度の高い問題から改善計画を立てて、検討します。

 

 

■モーションマインドって何?

 モーションマインドなんて聞いたことがないという人の方が多いでしょうね。

 でも、これは改善の基本中の基本の考え方(というよりも意識とか態度というニュアンスかな)です。理屈や手法を学ぶ前に身につけておきたいIEの原点と言うべきものです。

 そのIEの創始者と呼ばれる二人のアメリカ人がいます。

 一人が、F.W.テイラーFrederick Winslow Taylor 18561915)。様々な功績のある人ですが、簡単に言えば、経営の中に科学の視点を取り入れた最初の人

 もう一人が、F.B.ギルブレスFrank Bunker Gilbreth 18681924)。この人は、どうしたら仕事がもっと楽になるかを考えた人。言わば、マジに改善をやった最初の人です。

 最初の人と呼ぶのは、それまでだれも現状に疑問を抱かず、何も変えようとしなかったということです。

 どうしたらもっと楽にできるか、どうしたらもっと能率よくできるか、これをいつも意識し探求する姿勢がモーションマインドです

 

 

 

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