【連載第21回目】奈良の経営コンサルタントがお送りする、日本型経営の強み 090-9287-0505 〒633-0041 奈良県桜井市上之宮401-2 営業時間 / 9:00~17:30 定休日 / 土日祝
やっと暑さも和らいで、秋らしくなってきましたね。秋刀魚が美味しい季節です。
さて、大変なご好評につきまして、奈良の経営コンサルタントがお送りする、中小企業会社さま向け、秘密の経営手法。
前回に続き、【連載第21回目】の『中小企業様に読んでいただきたい秘密の経営手法』を『おやじギャグ』を交えて、
連載でご紹介します。
<連載第21回目>
ただしこの成果主義には大きなマイナス面があります。
先に述べました日本型経営の強みであった集団主義的な考えに基づく組織のあり方を大きく変貌させてしまったのです。
一つは、個人の成果を強調することにより自分の成果のみを意識し、日本企業の競争力の大きな源泉である従業員さん同士の「絆」意識を脆弱化させてしまいました。
また欧米型経営の短期的な成果を重要視するようになり、長期的な投資が必要な、人材育成、研究開発なども敬遠されることになりました。
つまり短期的な効率重視、効率偏重の組織文化が蔓延しだしたのです。
さらに人事評価についても適切な能力要件、昇格要件が確立されず、あいまいなままであり、給与体系も大きく変わってしまったことから、かえって従業員さんの不安感を増大させ忠誠心をも希薄化させてしまいました。
そして日本型経営の最大の強みであるボトムアップ提案の余地が徐々に減少し、その意欲も衰退してしまいました。
これがわたしが考える『失われた20年』のシナリオです。
しかしながらその後の景気回復傾向や、失業の増大の中で、「失われた20年」の中においても日本型経営を継続させてきた会社が世界的に成功する例も現れ始めており、再評価の気運が高まっています。
第4章 三位の具体的な実行
『具体的にgoo大敵』『有言実行と言う、現実こうだ』
ここからはいよいよ三位、つまり社長さんの本当に『ありたい姿』の実現のために、『今の時代の社長さん、番頭さんの役割』、『やりたいこと』の決め方、『やる人』の教育、『先立つもの』の工夫のそれぞれについて具体的な考え方、実践方法について一緒に考えていきましょう。
『孫氏、内科医になって、損しないかい?』
『親会社の社長は親が医者』
『番頭どんを、晩問う首領』
わたしは『はじめに』の中で「残念ながら日本のものづくり中小企業の経営者さんは、戦後の高度成長の時代に『やりたいこと』が明確ではなく、『やる人』の効率的な教育も不得意で、『先立つもの』にもあまり苦労せずにきました」と書きましたよね。
また「高度成長の「つくれば売れる」時代には、従業員さんたちがいれば社長さんや番頭さんの本格的な管理能力はあまり必要ではなかったんです。それゆえに日本では現代にいたるまでマネジメントの必要性や価値、それを実現する能力について真剣に議論されることもなかったんですね。」とも書きました。
では現代はどうでしょうか。
欧米型経営の最大の特徴である短期的な成果主義や目標管理制度が導入され、それにより間違った利己的な個人主義がはびこり、日本型経営の最大の強みであるボトムアップ提案の余地が徐々に減少し、その意欲も衰退して、かえって従業員さんの不安感を増大させ忠誠心をも希薄化させています。
こういった時代であるからこそ、今度は社長さんや番頭さんの管理能力や創造性、これらを『覚悟』をもって発揮する真摯な頑張りやコミュニケーション能力が必要になってきたのです。
ただし管理能力や創造性といった能力は簡単に身につくものではありませので、以下の項で順番にやり方、考え方を学んでいきましょう。
次回に続く。。。
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