【連載第23回目】奈良の経営コンサルタントがお送りする、日本型経営の強み 090-9287-0505 〒633-0041 奈良県桜井市上之宮401-2 営業時間 / 9:00~17:30 定休日 / 土日祝
秋らしくなったり、また暖かくなったり、今年は(今後も続くでしょうが)異常気候ですね。。。
わたしは老体にムチ打ち、あちこち飛びまわって、好きなものを食べながらなんとか頑張っています。
さて、ちょっと間が空きましたが、大変なご好評につきまして、奈良の経営コンサルタントがお送りする、中小企業
会社さま向け、秘密の経営手法。
前回に続き、【連載第23回目】の『中小企業様に読んでいただきたい秘密の経営手法』を『おやじギャグ』を交えて、
連載でご紹介します。
<連載第23回目>
商品については、「世界最高の品質を維持する」もあれば、「伝統の味を大切にする」会社もあるでしょう。
技術については、世界最先端の技術を追求する会社もあれば、最適なコストパフォーマンスを追求する会社もあるでしょう。
また経営は人間が集まって行うものですから、人間に対するしっかりした見方、つまり人間観が必要になってきます。
倫理観は経営理念の中でも特に重要な考えです。
言葉を変えると「人として正しいことことをする」ということです。
たとえば集団主義社会である日本では、昔「悪いことをしても、世間様がお見通しですよ」「お天道様が全部見ていますよ」「自分の胸に手を当てて考えてみなさい」とよく言われました。
キリスト教の「神(三位一体)はすべてお見通し」も同じように、自分自身の行動や言動に対し「高潔」であれとのいましめですが「高潔さ」がなければいつかは軌道を大きく外れてしまいます。
ドラッガーさんも、下記のように経営者には「高潔さ」が必要だと言っています。
「人はウソをつく、ズルくて、弱くて、卑怯だ、だからこそ倫理観を持つことが大切だ」
次に幸福感とは、社長さんが従業員さんの側に立って考えることです。
従業員さんにとって「物心両面の幸福」とは何かを追求することです。
やっぱり多くの従業員さんは給料が一番の関心ごとです。
給料が上がればだれでもうれしいものです。
でも人間の心理というのは複雑で、給料がどんなに高くなってもうれしいのはその時だけで上がればそれが当たり前に感じ感謝の気持ちもなくなります。
人間は常にどこかに不満をもっています。
たとえば、人と比較したくなる、他人の給料が気になる、同僚や他社のことが気になる等です。
こういった人間の心理も理解したうえで従業員さんに幸福感を考え、経営理念に反映させていく必要があります。
死生観とは、京セラ・第二電電創業者の稲盛和夫さんの下記の言葉が経営者の強い思い、つまり経営者としての人生観、死生観を強くあらわしています。
「命をかけるくらいの責任感で毎日を生き、その姿勢をどのくらいの期間続けてきたかということで、真の経営者の価値が決まるのではないかと思います」
「命をかけるくらいの責任感」という言葉からは、迫力ある強い使命感、覚悟
を感じます。
「働くとは何か?」を突き詰めていけば、人生観、死生観にまで至ります。
最後に、社会観とは社会全般に対する見方です。
何度もお話しているとおり、会社は『外部のお客さんや他会社や人々から、この会社と今後ともお付き合いしたいとの継続的な支持を得られるかどうかにかかっています』。
また今までご説明したとおり、日本型経営では特に「社会貢献」「社会的使命観」を重要と考えます。
現在のように政治情勢、経済情勢、社会情勢、技術情勢が急激に変化するなかでは、変化に対する「未来観」を持つことも必要になります。
今後グローバルに活動しようと考えるなら、日本型経営と欧米型経営の違いで見てきたように進出国家や地域の基本的な歴史、文化、経営の考え方の違いを真に理解するための「国家観」も必要になります。
思いや理念がなく、賃金が安いから、親日だから、人口が多いから、なんとなく進出するのと、この国、地域にこんな社会貢献ができるという強い信念、理念を持つのとでは結果が大きく違ってきます。
次回に続く。。。
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